セールスライティングってコピーライティングとは違うの? モノが売れるようになるらしいけど、書き方やコツを教えて!
こんな疑問にお答えします。
こんにちは、海星です。
今回は、セールスライティングの意味と使い方について解説します。
本記事の内容
- セールスライティングとは?
- メリット・デメリット
- セールスライティングの書き方【型】
この記事で得られること
- セールスライティングの意味がわかる
- メリット・デメリットがわかる
- 書き方がわかり、実践できる
それでは解説していきますね。
セールスライティングとは
セールスライティングとは、商品を売るためのライティティングのことです。
コピーライティングとの違い
コピーライティングは、主に広告分野で使われるライティングなので、目的が違います。
コピーライティングの目的
- 商品のブランディング
- イメージアップ
- ひと目で注意を引く
- 興味を持ってもらう
コピーライティングは、読者に行動を促すことは目的とせず、興味を持ってもらうにとどまります。
セールスライティングの目的
- 売ることが目的
セールスライティングは、積極的に読者に行動(購入)を促すことが特徴です。
セールスライティングのメリット
セールスライティングのメリットは、下記のとおりです。
- 文章だけでモノが売れること
- モノを売ること全般に応用可能
文章だけでモノが売れるというのは、一度書いた文章からモノが売れ続けるということです。
お客さんに対面で一人ひとりに売る必要がないので、非常に負担が少ないのがメリットです。
セールスライティングのデメリット
セールスライティングのデメリットは、下記のとおりです。
- 怪しさが出やすい
- お客さんの心理状況を考えて書かないと売れない
まずは、怪しさが出やすいことですね。
恐怖感を煽ることもあり、急に迫られた感じがしてしまうので怪しく感じます。
普段と違うコミュニケーションには抵抗を感じる人も多いのです。
こういったお客さんの心理を汲み取らないと、ただの押し売りになってしまいます。
では、お客さんの心理を考えつつ、押し売りにならないセールスライティングを考えていきましょう。
セールスライティングの大前提|3つのNot
セールスライティングは、読者の立場に立ち続けることが大切です。
その方法として、3つのNotが役に立ちます。
- 読まない壁(Not Read)
- 信じない壁(Not Believe)
- 行動しない壁(Not Act)
お客さんは、文章を読まないし、信じないし、行動しないよ。ということです。
この3つの壁を順番に壊さない限り、モノは売れません。
それでは、1つずつ壁の壊し方を見ていきましょう。
1. 読まない壁を壊す
読まない壁を壊すには、読者に興味を持たせることです。
もっと言うと、
読者が興味のある言葉を使う
ということです。
例えば、僕は冬になると乾燥肌に悩まされるのですが、下記のような言葉に反応します。
- 乾燥肌、ピリピリ
- 加湿器
- 正しい洗顔方法
- 化粧水、しっとり
- ノンコメドジェニック
関心がない人にとっては全く意味のない言葉でしょう。けど、僕にとっては重要なキーワードです。
このように、読者が「どんな言葉に反応するか」を知る必要があります。
人は、関心のある言葉に引っ張られて生活しているので、それらの言葉を使って文章を構築すると効果的です。
そういった言葉を調べるには、下記の方法が有効です。
- 読者の興味のある言葉を考えて3日間過ごす
- 広告やランディングページ、Yahoo!知恵袋などでリサーチする
読者は、「書いてある文章と自分の関係性」しか考えていません。
相手に関係のある言葉を使い、読まない壁を壊しましょう。
ちなみに、1、2は、読者になりきるうえでも重要です。
例えば、僕は乾燥肌に悩まされているという話をしました。
乾燥肌は、肌がピリピリしてめちゃくちゃ痛いです。
冬場なんかは、マスクもやわらかいタイプじゃないと、肌にこすれて痛いですね。
だから、「肌に擦れても痛くないやわらかいマスク」があれば欲しいです。
もしあなたがマスクを売る情報発信をしていたら、これで成約獲得ですね。
上記のように「本人ならではの需要」があります。1,2のリサーチをして、読者になりきると出てきやすいです。
まとめると、下記の2つがが重要です。
- 読者が興味のある言葉を使うこと
- 読者になりきってリサーチすること
2. 信じない壁を壊す
信じない壁を壊すには、下記の3要素が大切です。
- 自信:断言する
- 共感:読者の気持ちを先回りして言語化する
- 理想:明るい夢・未来を語る
文章の内容を信じるためには、これらの要素が不可欠です。
順番に解説していきますね。
1. 自信の具体例
- 結果が出るかわかりませんけど、やってみませんか?
- 結果を出させます。もし出なかったら全額返金します。
トレーニングジムのライザップのCMを見たことがある人は多いと思います。
そのCMのなかで、「結果にコミットする。」と自信を持って言い切っていましたね。
もし「個人差があるので、必ずとは言えませんが、挑戦してみませんか?」などと言ってたら信用されません。
セールスの場面では、自信を持って言い切るほうが信用されます。
もう一つ、例を出します。
- 「東進の講師を見ずに、予備校を決めてはいけない」
東進ハイスクールのCMでは、上記のようなキャッチコピーがあります。圧倒的に自信がありますよね。
これがもし、「東進に入ると、現役で受かるかも?」みたいなキャッチコピーだったら不安でしかないです。
相手に信じてもらうには、「覚悟」「熱意」「自信」を見せることが大切です。
2. 共感の具体例
- 共感が大事です。
- 共感が大事です。でも、いきなり「共感が大事」と言われてもよくわかりませんよね?
相手の気持ちを先読みして、言葉にします。代弁するイメージ。「まさにそうだ」となれば、続きも読まれます。
3. 理想の具体例
- ブログをやると文章力が上がるよ。
- ブログをやると人生変わるよ。
前者は、淡々と事実を語っています。
後者は、理想(夢、明るい未来)を語っています。
理想を語ると、「人生変わるってどういうことかな?」と勝手にストーリーが脳内再生されるので、興味を引くことができます。
理想を語るときは、「想いを乗せる」のがポイントです。
感情、本音、信念などを込めることですね。すると、物語性のある(=熱量のある)文章になります。
3. 行動しない壁を壊す
行動しない壁を壊す方法は、下記の3つが大切です。
- 行動する理由を与える
- 行動の障壁を取り除く
- 行動してほしいこと書く
1. 行動する理由を与える
1つ目は、行動する理由を与えることです。
例えば読者は、下記のような理由で行動します。
- セールスライティングで成約させたいから、記事の続きを読もう
- 期間限定で安くなるから、契約しよう
- 作業を効率化したいから、購入しよう
こういった理由で読者は行動します。
よって行動する理由を、メリットがわかる形で提示してあげればOKです。
- セールスライティングで成約させたい人なら…
- 「成約率10%を超えるセールスレターを書く方法」
- 期間限定の安さに魅力を感じる人なら…
- 「今だけ30%オフです。年に1度しかセールしません」
- 作業を効率化したい人なら…
- 「2時間かかっていた仕事が30分になった」
のような感じですね。
無理やり「〇〇しろ」と行動させるのではなく、行動する理由を与えることです。
行動する理由はたくさんあるほど良いので、できるだけたくさん考えましょう。
2. 行動の障壁を取り除く
2つ目は、行動の障壁を取り除くことです。
行動する前には、何らかの不安が生じやすいです。
- 商品が自分に合わなかったらどうしよう
- これは買っても損しないかな?
などですね。こういった心配事を解消すべく、
- もし使ってみて自分に合わなくても、返品は無料なので安心です
- 90%以上の人が満足しています(or こんな感想が届いています)
このように障壁を取り除いてあげます。
行動の障壁がなくなれば、行動しやすくなるので購買に繋がりやすいということです。
※このことを「リスクリバーサル」といいます
行動してほしいこと書く
3つ目は、行動してほしいこと書くことです。
これはかなりシンプルで、「〇〇しましょう・〇〇してください」といった提案をするだけです。
- 申込みはこちらからお願いします
- ぜひ最後まで読んでください
- 登録は下記のフォームから行えます
などですね。
これも強制的に行動させるというより、興味をもってくれた読者が何をすればいいのか、明示してあげるだけです。
言葉にしないと伝わらないので、しっかり書くことが大切です。
3つのNotのおさらい
3つのNotとは、下記のことです。
- 読まない壁(Not Read)
- 信じない壁(Not Believe)
- 行動しない壁(Not Act)
見返しやすいように、それぞれのポイントをまとめておきます。
読まない壁のポイント
- 読者が興味のある言葉を使う
- 読者の興味のある言葉を考えて3日間過ごす
- 広告やランディングページ、Yahoo!知恵袋などでリサーチする
信じない壁のポイント
- 自信:断言する
- 共感:読者の気持ちを先回りして言語化する
- 理想:明るい夢・未来を語る
行動しない壁のポイント
- 行動する理由を与える
- 行動の障壁を取り除く
- 行動してほしいこと書く
これら3つの壁を壊すことで、しっかりと購入を促すことができます。
このことを理解して、次の書き方に取り組んでみてください。
セールスライティングの書き方【型】
具体的なセールスライティングの書き方を紹介します。
FABテクニック
FABテクニックとは、下記のことです。
- Feature 【機能】
- Advantage 【利点】
- Benefit 【利益】
上記の頭文字をとって、FABです。
例えば、あるパソコンを紹介するとしたら、下記のような感じで書けます。
- F:重さ700g
- A:軽い
- B:持ち運ぶときに肩が凝らない
という感じですね。
Fは機能やスペックで、Aはそれによってどういうメリットがあるのか。
Bは、メリットのさらに先にあるメリット。「つまり何?」と繰り返し考えると出てきます。
読者は、ベネフィットを知ることで、購入を決めます。
「軽い」だけではピンときませんが、「肩が凝らない」のであれば欲しくなります。
セールスライティングの文章には、必ずベネフィットが必要です。下記の記事が参考になります。
とにかくベネフィットが重要といういことを覚えておきましょう。
これを知った上で、
B→A→F
の順番で文章を構成すると良いでしょう。理由は、人はベネフィットの部分を知りたいからです。先に知りたい部分を読むから、続きが読まれるということです。
B:このパソコンは、持ち運んでも全く肩が痛くなりません。
A:理由は、他社製品と比べてもダントツで軽いからです。
F:その重さはなんと、たったの700g。
これを逆の順番で伝えると、
F:このパソコンの重さはなんと、たったの700gです。
A:他社製品と比べてもダントツで軽いです。
B:このパソコンは、持ち運んでも全く肩が痛くなりません。
印象はかなり変わりますよね。
セールスライティングでは、読者を主人公にして話すということが大切です。機能は製品のことを話しているに過ぎません。
セールスライティングにおいては、読者中心に話題展開するために、Bを前半で語るのが重要です。
まとめ|セールスライティングで成約率を上げる
セールスライティングとは、商品を売るためのライティティングのことです。
セールスライティングの書き方のコツは、下記のとおりです。
3つの壁を壊す
- 読まない壁(Not Read)
- 信じない壁(Not Believe)
- 行動しない壁(Not Act)
FABテクニックで書く
- Feature 【機能】
- Advantage 【利点】
- Benefit 【利益】
B→A→F
の順番で書いて、読者を主人公にする。
今回は以上です。